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鼻の構造と仕組み
鼻の穴の中の空間は、鼻腔と呼ばれ、鼻中隔という中央の仕切りで左右に分かれています。
奥にいくと鼻中隔はなくなり、1つの空間になります。
そして咽頭につながっていきます。
鼻の中には外側から鼻甲介と呼ばれる粘膜の突出した大きなヒダがあります。
鼻に吸い込まれた空気は、この鼻甲介の間や鼻中隔の横を通って、咽頭に入ってきます。
空気は即座に、加温や加湿され、空気中の塵や病原体が除去され、体内に送りこまれます。
また、その空気から匂いを感知しますが、これは嗅球という鼻腔の上部にある嗅覚感知組織が行います。
鼻甲介の表面に覆われた粘膜は、鼻水を分泌します。
また表面には血管が多く密集しているおり、粘膜を膨張させたり、収縮させたりします。
そのため、時に鼻づまりが起こったりします。
鼻の病気により本来の働きがなくなり、いろんな障害が発生します。
副鼻腔は鼻腔の周囲にある空洞を指します。左右それぞれ4つからなり、
鼻腔と同様に粘膜で覆われていて、細い開口部で鼻腔とつながっています。
副鼻腔に外界から粒子が入ると鼻腔と同様の粘液にとらえられ、線毛の働きで開口部から鼻腔へ運ばれます。そして鼻腔から外界へ排出されます。
ただ開口部は非常に狭いため、かぜやアレルギーなどで粘膜が腫れて塞がってしまいます。
それにより副鼻腔の炎症や感染が起こります。これが副鼻腔炎、あるいは蓄膿といわれている状態です。